シンガポールの象徴、その一部に「私」が刻まれている?
シンガポール観光の絶対的王者、マーライオン。上半身がライオン、下半身が魚という不思議な姿をしたこの像は、世界中から観光客を集めます。しかし、世界に数多いる観光客の中で、「私はマーライオンの建設(修復)に携わった」と胸を張って言える人が何人いるでしょうか。
実は私、シンガポールを訪れた際、ひょんなことからマーライオンパークにある「子マーライオン」のセメント塗りをお手伝いすることになったのです。今回は、その破天荒な実体験と共に、マーライオンの歴史やアクセス方法を徹底解説します。
そもそも「マーライオン」とは何者か?
まずは、基本知識をおさらいしましょう。
- 名前の由来: サンスクリット語で「ライオンの町」を意味する「シンガプーラ」に由来するライオンの頭と、古くからの漁村「テマセク」を象徴する魚の体が組み合わさったものです。
- マーライオンの数: 実はシンガポール国内には政府公認のマーライオンが複数体います。最も有名なのが、マリーナベイを望む「マーライオンパーク」にある巨大な像(8.6メートル)と、そのすぐ後ろに立つ小さな像(2メートル)です。
マーライオンパークへのアクセス方法
初めての人でも迷わないルートを紹介します。
- MRT(地下鉄)で行く: 最寄り駅は「ラッフルズ・プレイス(Raffles Place)駅」です(NS線・EW線)。駅を出てから、歴史あるフルラトンホテルを目指して徒歩約10分。地下道を通ってマリーナベイ側に抜ければ、そこがマーライオンパークです。
- バス・タクシーで行く: 「Merlion Park」と伝えれば目の前まで行けますが、マリーナ・ベイ・サンズ側から「水上タクシー」を使って海からアプローチするのも非常に贅沢でオススメです。
事件発生:工事中のパークで出会った「セメントの誘惑」
私がパークを訪れた時、運悪く(あるいは運良く)、周辺は一部改修工事中でした。大きなマーライオンは元気でしたが、背後にいる「子マーライオン」の周辺で、作業員の方々がセメントを練っていたのです。
普通なら「あぁ、工事中か」と通り過ぎる場面。しかし、私はふと思ったのです。「ここで少しでも手伝えば、一生『俺がマーライオンを作った』と言い張れるのではないか?」と。
実録!子マーライオンのセメント塗り
私は作業員のおじさんに(拙い英語と身振り手振りで)「手伝わせてほしい!」と頼み込みました。最初は怪訝な顔をされましたが、インド系のおじさんはニヤリと笑い、コテを手渡してくれたのです。
- 作業内容: 子マーライオンの台座部分、あるいは周辺の縁石の補修用セメント。適度な粘り気のあるセメントをコテですくい、剥がれた部分に丁寧に塗り込みます。
- 感覚: 意外と難しい!表面を平らに整えるのにはコツがいります。「お前、センスあるな」とおじさんに言われた(気がした)瞬間、私は間違いなくシンガポールのインフラの一部になりました。
数分間の作業でしたが、私の塗ったセメントは今も(おそらく)シンガポールの地面の下、あるいは台座の一部として残っているはずです。
シンガポールで味わった食の思い出
作業の後の空腹を支えてくれた、シンガポールグルメについても触れておきます。
- チキンライス(海南鶏飯): シンガポールの国民食。しっとりとした蒸し鶏に、鶏の出汁で炊き上げたジャスミンライス。ジンジャーソースとダークソースをたっぷりかけて。
- タイガービール(Tiger Beer): 熱帯の気候にぴったりの、キレのあるラガー。マーライオンを眺めながら飲む1杯は、作業後の身体に染み渡りました。
マーライオン観光の注意点
- がっかりスポットではない: かつては「世界三大がっかり」と言われましたが、現在のマーライオンパークはマリーナ・ベイ・サンズの絶景とセットで、感動必至のスポットに進化しています。
- 撮影のコツ: 口から出る水を自分の口で受け止めるポーズは定番中の定番。ぜひ恥ずかしがらずに挑戦してください。
まとめ:旅は「参加」することで思い出になる
ただ見るだけの観光も良いですが、今回のように「ちょっとした関わり」を持つことで、その場所は自分にとって特別な聖地になります。
もし皆さんも、旅先で工事現場に出くわしたら(安全に配慮しつつ)、少しだけ交流を試みてはいかがでしょうか?「私が作った」と言える場所が世界にある。それは、最高に愉快な人生のネタになりますよ。









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