タイ東北部の玄関口・ナコーンラーチャシーマ(コラート)。イーサン文化の中心地として知られ、活気ある市場、歴史深い寺院、地元の人が通う絶品ローカル料理が揃った街です。今回は、バンコクからコラートまで できるだけローカルな移動手段を使いながら、現地の日常に触れられる旅をしてきました。
特に印象的だったのは、コラートで食べた絶品のムーガタ。観光客の姿がほとんどない空気の中をいただいたムーガタはチャンビールと共に大量消費してしまいました。
この記事では、
・コラートの歴史や文化
・バンコクからのアクセス詳細
・ローカルバス体験
・訪れた観光スポット
・食べた料理の食レポ
・夜遊び
・旅のまとめ
を、じっくり丁寧にまとめています。
ナコーンラーチャシーマ(コラート)
ナコーンラーチャシーマ(コラート)は、イーサン地方最大級の都市であり、タイ東北部への“玄関口”として発展してきました。クメール帝国の影響を受けた歴史を持ち、寺院や城壁跡などにはその名残を感じることができます。
街は広く、近代的なショッピングモールやホテルが立ち並ぶ一方で、昔ながらの市場や屋台街も健在。
ローカルの生活感と、都市の便利さが絶妙なバランスで混ざり合っている点が、コラートの魅力です。
治安は比較的良好です。市内の移動は基本的にGrabバイク/タクシーを使うのがおすすめです。
バンコクからコラートへのアクセス
●飛行機
・所要:約45分
・料金:500~1,500バーツ
・便数は少ないが最速ルート
●鉄道
・所要:4~6時間
・料金:50~300バーツ
・ローカル感があり、のんびり旅を楽しむ方向け
●長距離バス(モーチット)
・所要:4時間前後
・料金:160~250バーツ
・本数が非常に多い
・乗り場が分かりにくいのが難点
今回は Nakhonchai Air 社のバスを利用。
コラート行きの中でも快適さで評判の良い会社です。
そして今回、旅の“隠れテーマ”でもある ローカル移動体験として、バンコクのBTS → ローカルバス → バスターミナルのルートを選びました。
BTSモーチット駅からローカル路線バスでモーチットバスターミナルへ
バンコク中心部からBTSスクンビット線に乗り、モーチット駅へ。
駅を降りるとチャトゥチャック市場が近いため、週末は観光客と地元客でごった返しています。今回はそこを横目に、バスターミナル行きのローカルバス停を探します。
モーチット駅から北側4番出口方面の一番奥の階段を降りると、歩道の端にバス停 があります。
ここが、モーチットバスターミナルへ向かうローカルバスの乗り場。
モーチットバスターミナルへ向かうバスは本数も多いのでバスの番号を確認して乗りましょう
バスに乗ると車掌がきますのでモーチット・マイと行き先を伝えると料金を教えてくれるので支払いましょう。
(料金はノンエアコンとエアコンでバスにより異なりますが 10バーツ前後です)
バスは国鉄の新バンコク中央駅を経由して終点が モーチットバスターミナル(バンコク北バスターミナル)です。ここから北部行き・東北部行きのバスが大量に出ており、多くの人が荷物を抱えて行き来しています。
4Fのチケット売り場で「Nakhon Ratchasima?」と言うと、すぐにNakhonchai 21 の窓口を案内され、スムーズに購入できました。
VIPバスで移動
今回は、ナコンラーチャシーマ方面へ向かう長距離バス、
Nakhonchai Air(ナコンチャイエアー) に乗って移動します。
このバス、3列シートのVIP仕様で座席が広くてかなり快適。
リクライニングも深めで、足元も余裕があります。
そして意外と驚いたのが 車内サービス。
しばらく走ったところで、
アテンダントさんが配り始めたのは……まさかの McChicken(マックチキン)と水。
「えっ、長距離バスでマクドナルド? 」という衝撃。
ふだんの軽食とはレベルが違うし、温かい状態で出てくるのが嬉しい。
なんだか小旅行というより “飛行機みたいなサービス” を受けている気分でした。
ターオ・スラーナーリー記念碑(ヤーモー像)
到着後最初に訪れたのは、ナコーンラーチャシーマを語るうえで欠かせない存在。地元の人から “ヤーモー(お母さま)” の愛称で親しまれる ターオ・スラーナーリー記念碑 です。
コラート市民にとっては、ただの記念碑ではなく 街を守る英雄・精神的な支柱 のような存在で、
毎日絶えず参拝者が訪れています。
英雄としての功績から、地元の人々の精神的支えになっています。
1826年、ラオスの王アヌウォンが反乱を起こし、その戦火がコラートにも及びました。
このとき、タオ・スラーナーリーは捕虜になった住民をまとめて士気を高め監視の目を欺き秘密裏に組織化しラオス軍の隙をつき反撃。コラートの街を救ったという“英雄譚”で知られています。
実際の史実には諸説ありますが、“コラートを救った女性リーダー”としての評価は非常に高く、
その勇敢さから 女性の強さと尊厳の象徴 とされています。実際の史実には諸説ありますが、
“コラートを救った女性リーダー”としての評価は非常に高く、その勇敢さから 女性の強さと尊厳の象徴 とされています。
熱心にお参りする姿が多く見られ、記念碑の前には花や線香が絶えません。広場は朝から人が多く、活気に満ちています。
ワット・サーラーローイ(“静かな寺”じゃない!ユニークすぎるテーマパーク系寺院)
次に向かったのが ワット・サーラーローイ。
名前だけ聞くと普通のタイ寺院を想像しがちですが、ここは完全に良い意味で予想外でした。
境内に入った瞬間、
「あれ?寺というより…ちょっとしたテーマパーク?」
という独特な空気が漂っています。
カラフルなオブジェ、巨大な像、妙にコミカルなディテールの建物など、
まるで“仏教×遊園地”を混ぜ合わせたような、不思議で賑やかな世界観。
地元の人たちは普通に参拝しているのですが、観光で訪れると「なんだこのカオス感…でも嫌いじゃない」と思わせる独特の魅力があります。
雰囲気としては、真面目な歴史寺院というよりも、写真映え狙いのアトラクションが点在するユニークスポット に近いです。
タイの寺院は地域によって特徴が大きく違いますが、ワット・サーラーローイはその中でもかなり“攻めた”寺に入り、他ではなかなか味わえない体験ができました。
セーブワン・マーケットで絶品ガイヤーン購入
コラートで絶対に外せないのが セーブワン・マーケット。
とにかく敷地が広大で、食べ物エリア、ファッション、雑貨、ペット、なんでも揃っています。
“田舎町のナイトマーケット” というレベルを超えていて、ほとんど 一つの街のような規模 です。
屋台の並ぶフードエリアに足を踏み入れると、炭火の香りが一気に広がり、どこからともなくガイヤーン(焼き鳥)の煙が立ち上るのがわかります。
そして今回の目的はイサーン名物の ガイヤーン。
皮はパリパリ、肉はしっとりジューシー。
秘伝のタレに長時間漬け込んだであろう旨味がしっかり染みていて、持ち帰り用でも香りが強く、袋を開けた瞬間に食欲が爆発します。
屋台のおばちゃんが豪快にハサミでチョキチョキとカットしてくれて、その様子を眺めているだけで幸せな気分になるほど。
マンゴー、サテー、タイのスイーツなど誘惑は多いですが、まずはガイヤーンが主役。
“イサーンの夜はこうでなくちゃ” と感じる活気があり、歩いているだけで楽しい場所でした。
ランチ:マリール87で食べた「パットミー・コラート」
ランチで向かったのは、地元民に人気のカフェレストランマリール87。
外観は質素ですが、昼どきになると満席になるほどの人気店です。
地元の若者たちやカップル、家族連れやサラリーマン、学生がひっきりなしに入ってきて、
リアルなコラートの食卓が広がっています。
ここで注文したのが、ナコーンラーチャシーマ(コラート)名物の パットミー・コラート。
タイの焼きそばといえばパッタイが有名ですが、コラート式はまったく違う味わいで、
麺は少し赤みがかったオレンジ色のソースでしっかり炒められています。
その味は、辛み・酸味のバランスが絶妙で、一口目から「これ絶対にビールに合うやつ」と確信。
平べったい米麺がソースをよく吸って、噛むほどに味が濃く感じられます。
上にふりかけられた粗めのピーナッツと、シャキシャキのもやしがアクセントになっていて、まずまずの一皿でした。
ディナー:ナムポン・ムーカタで絶品ムーガタ&ビール
夜はホテル近くの人気店 ナムポン・ムーカタ へ。
地元民で賑わう “超ローカルなムーカタ屋さん” です。
観光客は全くいない、完全に地域密着型。
その雰囲気が逆にたまらない。
ムーカタは、鍋と焼肉のいいとこ取りをしたような料理で、中央のドーム型の鉄板で肉を焼き、周りのくぼみに出汁が溜まるスタイル。
牛・豚・鶏の盛り合わせが運ばれてきて、特に豚肉は薄切りながら脂の甘みがしっかりあって、
焼けばジュワッと旨味が染み出してきます。
出汁に野菜を投入すると、肉の脂がスープに溶けていき、味がどんどん深くなっていくのが楽しい。
そして何より――
チャンビールがむちゃくちゃ合う。
冷えたチャンビールをグラスに注ぐと、湿気と熱気が多いイサーンの夜にぴったりで、肉を焼く音と、店の喧騒が最高のスパイスに。
気づけばビールを何本も追加しながら、最後まで夢中で食べ続けていました。
夜遊び:タワンデーン・ジャーマンブリュワリー コラート店(Tawandang German Brewery Korat)
ナコーンラーチャシーマ(コラート)で夜遊びするときに絶対に外せないスポットが、イーサン地方の若者で賑わう巨大エンタメ空間 タワンデーン(Tawandang)コラート店 です。
バンコクのラーマ3世通りにある本店は観光客にも有名ですが、コラート店はより “ローカル色” が強く、地元の大学生・社会人・カップル・家族連れまで、幅広い層が集まる“コラートの夜の中心地” といえる存在です。
店に入ると最初に驚くのが、ライブステージを中心に円形に広がる巨大なホール。
ステージは常にライトが照らされ、バンド、現代ポップス、ロック、モーラム、ルークトゥンなどジャンルを横断した迫力あるショーがノンストップで続きます。
特にコラート店は イーサン音楽(モーラム)とEDMの熱さが段違い で、地元の人たちが曲が始まると一気に立ち上がり、テーブルの横で踊り出す光景は、初めて見ると圧倒されます。
照明・音響も本格的で、“地方のディスコ” というより、
本気のエンタメ劇場とクラブを融合させた空間 といった印象です。
タワンデーンは料理もなかなかレベルが高く、
特にイーサン料理が評判です。
■人気メニュー
- ガイヤーン
- ソムタム
- ラープ
- ネーム
- 豚肉の唐揚げ
- 炒め料理各種
- 寿司もある
など、酒に合う“攻めた味”が多いのが特徴。
■料金
- 入場無料(混雑時はテーブルチャージの可能性あり)
- ビール:一杯100~200バーツ前後
- ピッチャーやタワーはさらに割安
- 料理:70~200バーツ台でボリューム多め
バンコクより全体的に10~20%安く感じます。
■魅力
- バンコクよりローカル色強め
- イーサン音楽の熱量がすごい
- ビールも料理も安くて旨い
- 観光地化されていないリアルな雰囲気
- 一晩中エンタメが続く“お祭り空間”
“地元の日常の中にある巨大な遊び場” のような存在。観光客は本当に少ないので、イサーンのリアルなナイトライフが体験できます。「イーサンの夜にどっぷり浸かりたい」人には、ここ以上はないと言っていいほどの最強スポットです。
旅のまとめ
今回のコラート旅は、
“ローカルの日常に入り込む旅”というテーマにぴったりの体験ができました。
特に印象的だったのは以下:
・BTSからローカルバスに乗った移動体験
・地元に愛されるヤーモー像
・ユニークなお笑い系の寺ワット・サーラーローイ
・セーブワン・マーケットのガイヤーンの旨さ
・コラート名物パットミーコラート
・ムーガタとチャンビールで過ごす夜
・タワンデーンの熱気
都市とローカルが混ざり合う、生活が息づく街。それがナコーンラーチャシーマ(コラート)です。また必ず訪れたいと思う旅になりました。































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