バンコクは、東南アジアの中でも特に日本人が多く暮らす都市です。その中でも“日本人街”として長年親しまれてきたのが、シーロムエリアにある タニヤ通り です。夜になるとネオンが輝き、居酒屋やカラオケ、レストランがずらりと並ぶこの通りは、初めてバンコクを訪れる旅行者にとっても「意外と日本を感じられるスポット」として人気があります。
今回は、そんなタニヤ通りのど真ん中でひときわ存在感を放つ謎のお店——
「牛野家」 に行ってきました。
名前の響きから「吉野家?」「偽物?」と思ってしまいますが、実は完全に別のお店。歴史をたどると面白い背景があり、そして予想を超えて美味しかったので紹介します。
タニヤ通りとは?日本人街として発展したシーロムの繁華街
タニヤ通りは、BTSサラデーン駅から徒歩2分ほどの場所に位置し、昼と夜でまったく顔が変わるエリアです。
・昼:旅行者とビジネスマンが行き交う小さな商店街
・夜:ネオンと看板が光り、日本語の呼び込みが目立つ繁華街
特に夜のタニヤ通りは、初めて歩くと「ここは日本?」と思うほど日本語の看板が並びます。カラオケやバーが多い一方で、日本食レストランやラーメン店、コンビニなども多く、長期滞在者にとっても便利な通りです。
場所としてはパッポン通りのすぐ近くにあり、シーロムの喧騒と日本人街の文化が混ざり合う独特の雰囲気を持っています。
吉野家ではない? 謎の牛丼店「牛野家」とは
タニヤ通りを歩いていると、誰もが一度は目に止めるのが 「牛野家(GYUNOYA)」 の赤い看板。
「吉野家じゃないの?」
「パクリ店? 偽物?」
…と、つい思ってしまいますが、実はタイ国内で独自?の“ローカル牛丼店”です。吉野家とはまったく関係ありません。
牛野家の誕生と歴史
牛野家の始まりは2000年代とされています。日本食ブームが勢いづくなか、気軽に食べられる“日本式牛丼”として人気となり、タニヤ店以外にも数店舗を展開している時期もありました。
現在は店舗数こそ多くはありませんが、タニヤに根強く残り、長年利用され続けている日本人にも馴染み深い店です。
店内の雰囲気
・赤色ベースの看板
・カウンター席のみ
・店員さんはテキパキ
・全てにおいて完全に「日本の某牛丼チェーン」
店の空気も内装も「日本の牛丼チェーンそのもの」で、安心感のある雰囲気です。
アクセス:BTSサラデーン駅から徒歩2分
タニヤ通りは交通アクセスが非常に便利です。
・BTSサラデーン駅:徒歩2分
・MRTシーロム駅:徒歩5〜7分
サラデーン駅の2番出口から降り、階段を降りたらすぐにタニヤ通りの入口が目の前に見えます。タニヤは一本道なので迷いません。
牛野家はその中ほどにあり、赤い看板が目印です。
メニュー紹介:牛丼だけじゃない日本食ラインナップ
牛野家の特徴は、牛丼以外にもメニューが豊富なところです。
《主なメニュー》
・牛丼
・豚丼
・炭火焼き鶏親子丼
・ねぎとろ丼
・鮪ユッケ丼
・焼肉カルビ丼
・カレー
・うどん
・みそ汁
・サイドメニュー各種
値段は日本より少し高めですが、タニヤの立地を考えれば妥当と感じます。
実際に牛丼を食べてみた感想レポ
今回注文したのはシンプルに 「牛丼並盛り」。
テーブルに運ばれてきた瞬間、
「完全に日本の牛丼…!」
と驚くほど香りが日本式。
具材と味
・薄切り牛肉
・玉ねぎ
・甘辛のだしがしっかり効いた味付け
・ご飯は日本米寄りのしっとり系
・紅ショウガあり
・七味あり
味つけは日本の牛丼チェーンにかなり寄せてあり、「あ、久しぶりの日本の味だな」とホッとする安定感があります。
肉のクオリティ
タイの牛丼にありがちな“固い肉”ではなく、脂身も適度にあって食べやすい。甘みのあるタレとよく合っています。
ボリューム
並盛りですがかなりしっかりめ。がっつり満足感があります。
総評
「普通にうまい。めっちゃ日本の牛丼。」
タニヤという場所柄、飲みの〆として来る人も多いのですが、味は日本基準で考えても十分に合格点です。
タニヤ通りに来たら、あえて“牛野家”を選ぶ価値はある?
吉野家でもなく、すき家でもなく、松屋でもなく、
なぜかタニヤに存在している 牛野家。
その理由は、タニヤが長年“日本人出入りの多い街”として発展してきた歴史にあります。
日本式の食事が求められ、ローカル経営の日本食屋が乱立した時期があり、牛野家もその中のひとつです。
今では「タニヤ名物」として認知されつつあり、店舗が残っているのはもはや“歴史”といえるレベルです。
まとめ
・タニヤ通りは日本人街として独自に発展したバンコクの繁華街
・吉野家ではなく“牛野家”というローカル牛丼店が存在
・味は日本の牛丼とほぼ同レベルの安定感
・アクセスはサラデーン駅から徒歩2分と抜群
・タニヤに来たら一度は試してほしい“謎の名物店”
日本でも食べ慣れた牛丼ですが、バンコクのタニヤで食べる牛野家はなぜか特別に感じる一杯でした。













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