香港国際空港に降り立ち、そのまま中国・深圳(シンセン)を目指す皆さん。どうやって移動しようか迷っていませんか?
「空港からフェリーは本数が少ないし高い……」 「モンコックまで出て電車に乗るのは時間がかかりそう……」
そんな悩みを一発で解決するのが、今回ご紹介する**「上水(シャンスイ)経由」**のルートです。実際に私が体験してきたこのルートは、単に「早い・安い」だけでなく、香港の絶景を楽しめる最高の移動体験でした。
今回は、快適すぎる2階建てバスの旅から、拍子抜けするほどスムーズだった中国入国の裏側まで、余すところなくレポートします!
なぜ「旺角(モンコック経由)」ではなく「上水経由」なのか?
まず最初に、なぜ多くのガイドブックが勧める「旺角(モンコック)経由」ではなく「上水経由」を推すのか、その理由をはっきりさせておきましょう。
地図を見ると一目瞭然ですが、香港空港は西側にあり、目的地の羅湖(ラコ)は北側にあります。モンコックは空港から見て南東に位置するため、一度南下してから北上するという「V字」の動きになり、大きなタイムロスが発生します。
一方で上水は、空港から北東へ一直線。
上水経由: 約1時間 / 約60香港ドル
香港国際空港から上水駅へ(バス)
- 利用するバス: A43 または A43P(龍運バス / LWB)
- 乗り場: 空港のバス乗り場(Ground Transportation Centre)から「粉嶺・上水(Fanling / Sheung Shui)」行きに乗車します。
- 下車駅: 上水駅(Sheung Shui Station)
- 所要時間: 約45分〜1時間(交通状況によります)
- 料金: 32.4香港ドル(オクトパスカード利用可)
上水駅から羅湖駅へ(電車)
- 利用する路線: MTR 東鉄線(East Rail Line)
- 乗車: 上水駅から「羅湖(Lo Wu)」行きの電車に乗ります。
- 注意点: 同じホームに「落馬洲(Lok Ma Chau)」行きも来るため、電車の行き先を必ず確認してください。
- 所要時間: 約7分(1駅)
- 料金: 約25〜30香港ドル(空港からの通し料金ではなく、上水駅からの運賃がかかります)
旺角(モンコック)経由: 約2時間 / 約80香港ドル + 乗り換えに人混みの中徒歩15分の重労働
空港から直接羅湖へ向かうよりも時間はかかりますが、旺角で食事や買い物を楽しみたい場合に適しています。
香港国際空港から旺角へ
空港から旺角へは、バス(エアポートエクスプレスより安価で目的地に近い)を利用するのが一般的です。
- 利用するバス: A21(城巴 / Citybus)
- 乗り場: 空港バス乗り場(Ground Transportation Centre)
- 下車バス停: 旺角中心(Argyle Centre) または 銀行中心(Bank Centre) など(彌敦道 / Nathan Road 沿い)
- 所要時間: 約45分〜1時間
- 料金: 34.6香港ドル
旺角から羅湖へ
旺角からは「MTR東鉄線」一本で羅湖まで行くことができます。
- 乗車駅:旺角東駅(Mong Kok East Station)
- 注意: 地下鉄の「旺角駅」とは別の駅です。徒歩で約10〜15分ほど離れていますが、ショッピングモール(MOKO)などを経由する連絡通路でつながっています。
- 利用する路線: MTR 東鉄線(East Rail Line)
- 行き先: 「羅湖(Lo Wu)」行きに乗車
- 所要時間: 約40〜45分
- 料金: 約40〜45香港ドル
特に大きなスーツケースを持っている場合、人混みの激しいモンコックを歩くのは修行に近いものがあります。スマートに旅をするなら、上水経由が「正解」なのです。
旅の目的が香港ではなく深圳の場合は、空港から旺角(モンコック)を経由せずに深圳へ向かいましょう。
香港国際空港から深圳へバスと電車で行く比較表
| ルートA:上水経由(最短・直行) | ルートB:旺角経由(寄り道・観光) | |
| 主な経路 | バス(A43) + MTR(東鉄線) | バス(A21) + 徒歩 + MTR(東鉄線) |
| 合計所要時間 | 約55分〜70分 | 約1時間45分〜2時間(※移動のみ) |
| 合計料金 | 約60香港ドル | 約75〜80香港ドル |
| 乗り換え回数 | 1回(上水駅) | 1回(旺角)+ 徒歩移動 |
| おすすめの人 | 早く、安く、楽に深圳に行きたい方 | 深圳に行く前に香港で食事や買い物をしたい方 |
移動すらエンターテインメント!バス「A43」の特等席へ
空港の到着ロビーを出たら、右手の「バス(巴士)」の案内に従って進みます。目指すは「A43」または「A43P」のバス停です。
2階最前列は「動く展望台」
運良くバスが来たら、迷わず2階の最前列へ向かってください。ここがこの旅の特等席です。巨大なフロントガラス越しに、香港のダイナミックなハイウェイやコンテナターミナル、そして緑豊かな郊外の景色が180度のパノラマで広がります。
驚きの最新設備
驚いたのは、その車内設備です。
- 無料ワイファイ(Wi-Fi): 移動中に深圳のホテルや地図をチェックするのに最適。
- ユーエスビー(USB)充電ポート: 長時間のフライトで減ったスマホのバッテリーを、移動中にフル充電できます。
冷房の効いた快適なシートに座り、絶景を眺めながら充電もバッチリ。これぞ賢い旅人の移動術です。
上水(シャンスイ)駅での乗り換えは「迷子ゼロ」の超親切設計
バスに揺られること約50分。終点に近い「上水駅」で下車します。
ここで感動したのが、そのアクセスの良さです。バスが停車するのは、まさに駅の入り口の真ん前。重い荷物を持って地図アプリを睨む必要なんてありません。バスを降りて30秒後には、エムティーアール(MTR)の改札に立っているはずです。
駅前の活気は「リアルな香港」
駅前はとにかく人が多く、バイタリティに溢れています。買い物袋を提げた地元の人々で行き交う様子は、まさに香港の日常そのもの。 ここでオクトパスカードをピッとタッチして構内へ。「羅湖(ラコ)」行きのホームへ進みましょう。電車は数分おきに来るので、焦る必要はありません。
いよいよ国境へ。一駅だけのショートトリップ
上水駅から羅湖駅までは、たったの一駅、約7分の乗車です。 車内には深圳を目指す大きな荷物の旅行者や、仕事帰りの人々が入り混じり、独特の活気が漂います。窓の外に川が見えてきたら、そこが香港と中国を分ける境界線です。
浮いた時間とお金で深圳を楽しもう!
ゲートを抜けると、そこにはもう深圳の広大な駅前広場が広がっています。 空港を出発してからわずか1時間強。モンコック経由で消耗していたら、まだ電車の中にいたかもしれません。
今回のルートのまとめ:
- 空港からバス「A43」で上水へ(Wi-Fi・充電あり、絶景あり!)
- 上水駅からMTR(エムティーアール)で羅湖へ(駅直結で迷わない!)
- 国境は入国カードとエックス線検査だけで、あっさり通過!
節約できた時間と20香港ドルがあれば、深圳に着いてすぐに美味しいタピオカミルクティーを飲んだり、豪華なマッサージを受けたりすることができます。
これから香港から深圳へ向かう皆さん。ぜひこの「上水ルート」を使って、スマートで快適な旅を楽しんでください!












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