炒めた鶏肉とバジルの香ばしい匂いが、湯気と一緒に夜の空気に溶けていきます。鉄鍋がジュッと音を立てるたびに、屋台の周りに小さな人だかりができていました。
ここはサウスパタヤ、ソイ・ブアカオ沿いにあるグランドホールマーケットのサウスパタヤロード側に。今回は、このマーケットに併設された屋台で食べた一皿のガパオライスと、すぐ隣にあるブアカオマーケットの魅力について、実際に歩いて感じたことをお伝えします。
ソイ・ブアカオとは?サウスパタヤを象徴するローカルストリート
ソイ・ブアカオは、パタヤ・タイ通り(サウスパタヤロード)から北へ伸びる細い通りで、地元の人々の生活と観光客のにぎわいが同居するエリアです。安宿やゲストハウス、食堂、屋台、両替所などがひしめき合い、昼と夜で表情がまったく変わるのもこの通りの魅力ではないでしょうか。観光地化されたビーチロード周辺とは違い、生活感のある値段設定と、飾らないローカルな空気感が漂っています。
このソイ・ブアカオの南側に位置しているのが、今回訪れたグランドホールマーケットです。
グランドホールマーケットってどんな場所?
グランドホールマーケットおよびソイ・ブアカオ通りを挟んだ向かい側のブアカオマーケットは、ソイ・ブアカオ沿いにある屋根付きの市場(バザール)です。火曜日と金曜日の早朝から16時ごろまで営業しており、古着を中心に果物、手作りのお菓子、衣類まで幅広い品ぞろえが特徴です。大きな天井扇風機の下には、生地や化粧品、帽子、アクセサリーなどの店が並び、価格帯はおおよそ1〜10ドル程度と、財布に優しいのもうれしいポイントです。
市場の中を歩いていると、威勢のいい売り子さんの声と、地元の人たちの何気ない立ち話が入り混じって、市場全体がひとつの生き物のように感じられます。買い物客の多くは地元のタイ人で、観光客はまだそれほど多くない印象でした。だからこそ、リアルなパタヤの日常をのぞき見できる場所だと感じます。
そんなグランドホールマーケットの入り口付近、外に張り出すような形で軒を連ねているのが、屋台エリアです。今回のガパオライスは、まさにこの一角でいただきました。
屋台で注文したガパオライスの実食レポート
グランドホールマーケットの屋台エリアに着いたのは、夕方の少し混み始める時間帯でした。鉄板の上で赤唐辛子とニンニク、鶏ひき肉を手早く炒め、そこにホーリーバジルをどっさり加える。強火で一気に仕上げるその手さばきに、思わず見入ってしまいました。
注文したのは豚ミンチのガパオライス(カオ・パッ・ガパオ・ムーサップ)に、目玉焼きをトッピングしたもの。値段は一皿50バーツ前後と、屋台価格らしい手頃さです。運ばれてきたお皿は、白いご飯の上に照りのあるガパオがたっぷりと盛られ、半熟の目玉焼きが黄身をとろりと覗かせていました。
一口食べた瞬間、バジルの清涼感のある香りが鼻に抜け、続いてナンプラーと唐辛子のパンチが舌に広がります。甘辛いタレがご飯にしっかりと絡んでいて、箸ならぬスプーンとフォークが止まりませんでした。半熟の黄身を崩してご飯と混ぜると、辛さがまろやかになり、また違った表情を見せてくれます。屋台ならではの強い火力で仕上げた「焦げ感」のようなスモーキーさも、この一皿の完成度を引き上げていました。
炎天下で歩き回った後だったこともあり、汗をかきながら食べるガパオライスは格別でした。屋台の椅子に座り、道行く人を眺めながら食べる時間そのものが、旅の思い出になっていくように感じます。
屋台グルメとしてのガパオライスの魅力
ガパオライスは、タイ全土で親しまれている家庭料理でありながら、屋台ごとに味が微妙に異なるのも面白いところです。バジルの量、辛さの強さ、味付けの甘辛バランスは店によって個性が出ます。グランドホールマーケットの屋台では、辛さは控えめながらバジルの香りをしっかり効かせたタイプで、辛いものが苦手な方でも楽しみやすい味付けでした。
また、屋台料理ならではの魅力は、注文してから数分で炒めたての一皿が出てくるスピード感です。目の前で調理される様子を眺めながら待つ時間も、ローカルグルメを楽しむ醍醐味のひとつではないでしょうか。
グランドホールマーケットの隣、ブアカオマーケットもあわせて散策
で食事を済ませたあとは、少し足を延ばして通りの向かいのブアカオマーケットにも立ち寄りました。
ブアカオマーケットはソイ・ブアカオの南端、サウスパタヤロード沿いに位置し、フレンドシップ・スーパーマーケットやTukcomの近くにあります。屋外市場ながら大部分がキャンバス地の屋根で覆われていて、強いパタヤの日差しを避けながら買い物できるのがうれしいポイントです。
現在はほぼ毎日、早朝からおよそ18時ごろまで営業しているとされ、以前は火曜日と金曜日限定の「火曜金曜マーケット」として知られていました。※営業日の表記に差があるため、訪れる際は現地で最新情報を確認するのがおすすめです。こちらはグランモールマーケットと異なり新品の衣類や台所用品、園芸用の植物、日用雑貨まで幅広く揃っており、特にTシャツやショートパンツ、下着類はかなりお得な価格で購入できます。
掘り出し物を探すような感覚で、じっくり時間をかけて回るのがブアカオマーケットの楽しみ方だと感じました。人通りが多く通路も狭いため、荷物は最小限にして身軽に歩くのがおすすめです。
ローカルな一皿から始まるパタヤ散策
サウスパタヤのソイ・ブアカオ沿いのグランドホールマーケットに併設された屋台で食べたガパオライスは、炒めたてのバジルの香りと半熟卵のまろやかさが印象的な一皿でした。食後に立ち寄った
ブアカオマーケットでは、キャンバス屋根の下に広がる活気ある市場の空気を存分に味わうことができました。観光地化されすぎていない、生活に根ざしたパタヤの一面を感じたい方は、ぜひこのエリアを歩いてみてください。きっと、ガイドブックには載っていない小さな発見があるはずです。









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